☆★あんた、大事な日に遅刻してきたよね。★☆

2日ほどブログをアップできませんでした

実は土曜から1泊2日で北海道東部にある、北見市に行っておりました。



北見市より、網走市の方が本州の方には有名かと思いますが、玉ねぎやハッカの産地。私や私の両親の故郷です。そして、私の父以外の先祖が眠る土地でもあります。

私はこの北見市に18歳まで住んでいました。それ以降は進学を機に、実家ごと引っ越したので、あまり訪れる機会もなくおりました。



今回北見へ行ったのは主人の一言がきっかけでした。私には今年94歳になる祖母がいて、北見に住んでいます。私が住む札幌と北見とでは北海道の端と端に近いくらいの距離感があり、なかなか訪れることができずにおりました。

でも、徐々に祖母も弱ってきて、目がだいぶ見えなくなったり等しているので元気なうちに一度も会わせたことがない下の娘（4歳）を祖母に会わせたいと主人が言ってくれ、急遽母と私たち家族4人で向かうことになりました。


車で4時間半ほどかかったので子供達は道中飽き飽きしていました。なので、ドライブインに数度立ち寄ったり、トンネルに入ったら数を数えてその長さを比較したり、いろいろと気を紛らせてたどり着きました。


子供たちが急に熱を出したりして行けなくなったりすることも考え、祖母には私たちが行くことを知らせていませんでした。なので、突然訪れた私たちを見て大変驚き、そして喜んでくれました。


下の娘は去年まで人見知りが激しかったので心配しましたが、祖母に抱かさったり、私の従兄や伯父に話しかけたりして普段と変らない様子でした。

息子や娘の笑ったり、走ったりする姿を見て、本当に祖母は嬉しそうで、時々涙を見せました。



母が、今回、主人が連れてきてくれたんだということを祖母に伝えると主人に頭を下げて何度もありがとうと言っていました。

そして、主人の顔を近くでまじまじと見つめてから、「あんた、お父さんになったね～。」と言いました（笑）。

「さっちゃん（私）をもらいに来た時は、『ぼっちゃんが来た。』と思ったもんだけど、すっかりお父さんになったね～。」とまた失礼なことを繰り返しました（笑）。


主人は何事も気にしないタイプの人なので、「ああ、そうですね～。」とニコニコしておりました。


ところが突然祖母が、「あんた、そういえば、大事な日に遅刻してきたんだよね。」と言い出しました。


そう！主人は私の実家に結婚の挨拶に来た日、遅刻してきました（笑）。当時祖母はいろいろと事情があって、私の実家で預かっていたのでその時祖母もいたのですが、94歳になっても全くボケてはおらず、人の忘れたいことまで覚えている祖母に私も母も、そして主人も苦笑しました。


「あんた、本当に大事な日だったのにね。」とまだ言い続け、「だけどね、さっちゃんはいい人と結婚したんだよ。」と言われました（笑）。



確かに自分の親戚でもない、妻の祖母に娘を見せたいというだけで片道4時間半も運転して連れてきてくれる旦那さんは世の中にあまりいないでしょう。

大事な日にかなり遅刻して、しかも2時間も「お嬢さんをください。」と言えなかった、2時間経ってやっと出てきた挨拶もよくわからない内容だったけど（笑）、やっぱりいい人と結婚したのだと思います。


主人には感謝したいと思います。

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